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タイガーエア・フィリピン、東京-クラーク線と大阪-カリボ線を優先して開設へ

記事の概要

タイガーエア・フィリピンは、東京/成田~クラーク・セブ・カリボ線と、大阪/関西~マニラ・クラーク・セブ・カリボ線の計7路線に、週7便就航する許可が得られたと発表したと、フィリピン紙、ビジネスワールドオンラインが伝えた。

元の記事を読む→ 【2014年01月05日:Traicy

格安航空会社タイガーエアが日本進出

タイガーエア・フィリピンはシンガポールの格安航空会社、タイガーエアのフィリピン子会社です。フィリピン国内線の他、香港、バンコク、シンガポールへの国際線を運行しています。

タイガーエア・フィリピンの新路線

そのタイガーフィリピンが日本への7路線を就航させるとのことです。左の7路線です。で、元記事には「計7路線に、週7便就航」とあります。へ?各路線に週1便? そんなわきゃねぇよなぁ、と思って、元記事のさらに元記事を読んでみました。こちらです。→Business World Online

そしたらやはり案の定でした。7路線それぞれに週7便です。でも、日本の航空当局がいきなりそんなに認めるわけないし、認めたなら日本のマスコミが報道しているはずですからね。元記事の元記事を読む限り、タイガーエアの内部でその方針が承認されたということだと思います。

成田-カリボ?!

元記事の元記事を読んでいて気になったのが、タイガーフィリピンとしての就航の優先順位です。元記事では「東京-クラーク線と大阪-カリボ線を優先して開設」と書いてますがこれは間違いでして、元記事の元記事によると、最優先が成田-クラーク、次が成田-カリボです。マジかよ?

クラークって日本人の需要がそこまであるのでしょうか? クラークといえばフィリピン最大の風俗街で、日本からも物好きが大挙して参戦しておりますが、週7便も飛ばすほどの需要があるのでしょうか? クラークを使えばマニラより多少は安くできるかもしれませんが、わざわざマニラからバスに乗ってクラークまで行こうとはなぁ…

そしてそれ以上にカリボです。カリボはビーチリゾートとして有名なボラカイ島の最寄り空港です。でもボラカイって日本ではそこまでメジャーじゃないし、観光客だけをターゲットにすると季節変動の影響をモロに受けますからね。

読者のみなさんはどう思われますか? 成田-マニラは便数が多いですし、LCCではすでにジェットスターが就航済み、春からはセブパシフィックも参戦します。最大マーケットではありますが競合が多いですので、ここを避けるというのはありでしょう。大阪-マニラもマーケットとして大きいですが、ここもジェットスターとセブパが就航済み。急いで出すほどではないかも?

僕の考えですが、最優先は成田-セブではないでしょうか? この路線は現在、フィリピン航空が毎日2便飛ばしているだけで、LCCは飛んでいません。観光地としてはボラカイよりセブのほうがはるかに日本での知名度があります。また、日本の領事館があるほど日本人の在住者が多く、フィリピンに留学する日本人が一番多いのもセブです。ですので、観光需要だけに頼らずに済みます。

優先順位第二位は大阪-セブかな? 大阪-セブは今は直行便がありません。東京に比べればマーケットは小さいですが、1社独占ならば成り立つのではないでしょうか。

それよりも福岡-マニラとか、中部-マニラの方が確実のような気もするのですが。いずれにしても、最優先が成田-クラーク、次が成田-カリボってのは首を傾げてしまいます。

ちなみにタイガーフィリピンですが、セブパシフィックから買収を仕掛けられているそうです。フィリピンの航空業界も目が離せませんね。